住み継ぐ離れ
昭和、平成、令和と時代を経て新たに再生の機会を得た古民家。老朽化しているとはいえ元々のしっかりした材には変わりません。手を入れる事でより良い建物になります。最新の設備への入れ替えと、無垢材をふんだんに使用したリノベーションで自然素材に囲まれた快適な生活が送れる事でしょう。
住み継ぐ離れ
木製窓は気密性の良いアルミサッシにし、Low-Eガラスを入れています。全体の雰囲気は壊さず大屋根、外壁などの改修をしています。
室内も外部同様、良い物は可能な限り利用しています。天井は既存の「大引き天井」を残しています。床の「サクラ材」など基本的には明るめの木を使用しているので天井の重厚さと対比が楽しめます。
リビングからは手入れの行きとどいた庭が見えます。東西の掃き出し窓からは十分な風の行き来が有り、外部からの目線は一切入らない設計、配置になっています。古い柱や梁などは出来る限り隠さず、穴のあいた部分などは埋木で対応しています。2階和室は2間を続きにし、あえて梁を見せています。
室内建具は全て手作り、設備品など以外は既製品が有りませんので全てにおいて職人さんの技術が問われることになります。