細かい話は工事が始まってから・・・・よく言うセリフでもありよく聞くセリフでもあります。
本来は考えうる範囲で図面段階で決めておいたほうがよりスムースなのは
間違え有りません。
たとえば「玄関の段差」
何も言わなければ20センチ以上の段差になります(階段一段分強)
ここは15センチ。
細かいですが打ち合わせの段階でちゃんと希望を聞いて再現することでより満足度の高い
ものになります。
1階にアルミサッシをズラズラっと取りつけていますが、通常で言ったら高さ2メートル。
これは2メートル20センチ。
より解放感が出て、庭木も生きるってもんです。
せっかくの注文住宅ですよりよい提案を今後もしていきたいものです。
現場も終盤に差し掛かると、造作物が目につき始めます。
ハウスメーカーさんやパワービルダーと言われる会社さんではほとんど既製品を
使うので、あまり手作りのものを現場で見る事はありません。
ましてや「削る」という行為は現場であまり見る事もないでしょう。
万が一建具の寸法が合わなくて既製品の建具を削るわけにもいけませんし・・・・・
ビリーブでは素材から考えるのでおのずと手作業が増え、各職人さんたちの技量が
試されるのです。
一番上の写真は何の変哲もない「TVラック」ですが、よくみると角にはテーパーが取ってあり
実は上から見るとすごく薄くて華奢に見えます。
建具、家具、左官、もちろん大工。「手仕事」が多い分、造り手にも愛着の
湧く家づくりができるわけです。
間取りを考える上で奥さんの意見は欠かせませんと以前申し上げました。
それを踏まえた上で。
見る人見る人大体が不思議がっていた北側の木の構造物。
施工例を見ていただいた方にはばれていると思いますが、「ストックヤード」です。
キッチン~洗面~ストックヤードという動線になっています。
奥さんが家の中での余計な動作を極力抑える事の出来る工夫をしました。
わかりにくいですが屋根は「ポリカーボネイト製」で透明ですので中で洗濯ものが干せます。
三方には「無双窓」と言って通風のための窓を設置していますので換気もできます。
畳1畳半程のスペースで家事にゆとりが出ます。
味気のないストックヤードになりがちですが外観にマッチするようなこんな形はいかがですか?