意匠部 永瀬です。あれから1ヶ月ほど。あれから言うのは外部の土壁を塗ってからの事。
解りにくいですが下の写真が乾いた土です。
今度は裏(室内側)を塗っていきます。また同じく乾燥期間を設けるのです。
現代のやり方に比べたら手間は数倍かかりますが、このようにして壁が出来上がっていくわけです。
今回は今までお見せしていなかった部分をお見せします。
ロフト部分です。仕上がりはまだまだですが、結構広いのが解りますでしょうか?
ハイサイドライト(高窓)を設けているのでロフトとは言え昼間なら多少明るいと思います。
平屋とは言いながら、二階建ての感覚が味わえる住まいになりそうです。
現場もお正月休みが明け、改めて新年を迎えました。
これは年末の写真ですが、土壁の下地に当たる「コマイ」を掻いています。
コマイをつくるでは無く「掻く」。調べたのですが全く当てはまる物も無く、解りません・・・・
コマイだけの姿も美しい物です。現代の手法ではありませんが、なかなかのものです、隠れてしまうのが
もったいない。
この作業が終了した後荒壁を塗る訳ですが、このような昔ながらの建て方の場合、塗って乾かしての
作業が多い為、トータルの時間と費用が掛かります。
じっくりしっかり建てるというこのようなやり方が現代では大半が「乾式工法」となり、大幅なコストの
削減と、工期の短縮が図られています。
どちらが良いとは言えませんが。
これは以前にご紹介しました「御影石の敷居」。こんな風に入ります。
今後は当分大工工事と左官工事がメインの作業、古来の手法が続きますが今後も
アップして行くのでお楽しみに。