今回は外壁に「本焼板」を施工します。
日本の伝統的な外壁材ですが、最近の家にはあまり好んで張る方はいないように思えます。やはり触ったら黒く色がつくのが嫌だからかもしれませんね。
只、あの炭には意味があるのです。
木材を炭化させると表面が保護されるため、塗装しなくても腐りにくく、虫害の被害を防いだりする機能が働くほか、メンテナンスは長期間不要になるという利点があるのです。
モダンな住宅にもマッチする素材なので、チャレンジしてみては。
しばらく前にはなりますが、「上棟」を迎えた日。
残念ながら朝から大雨。一本柱建てのみであえなく終了。これは特に問題のあることではなくて、この日が皆さんにとって良い日であれば雨が降ろうが構わないそうです。
雨なので仕方ないです・・・・
後日改めて「上棟」。久しぶりの二階建て?のような気がしながら作業は進んでいきます。
今回はこの時点で床貼りは終えていますので、床養生が既にある中、柱建て。少しやりにくいのです。
ともあれ順調に進んで夕方には終了です。
近所のおばあちゃんが、「昔の感じがするね」とおっしゃいましたが、おそらく集成材を使わず、前回書きました天井などが目に入ったからでしょう。
昔ながらとは言え、断熱や窓は一定性能以上の物を使用しますのできっと快適な空間になる事でしょう。
現場が始まって大分経ちますが、少しさかのぼりながらお伝えして行きます。
まず「現代民家」とネーミングしたのは、昔ながらの意匠に近いという事。
例えば、床板は杉板の30㎜張り、勿論合板は使わず直接張ります。
天井は同じく杉板30㎜。「大引き天井」と言って横架材の上に直接張ります。
天井裏がありませんので電気配線などの処理が面倒ではあります。現在の家と比べて音が響きやすいのは否めません。
古民家などで良く見かける天井です。
壁は一切クロス張りは無しで、「漆喰」「珪藻土」を塗ります。
ユニット物以外はすべてにおいて自然の物ばかりなので、「有害物質の発散」など一切ない空間になる予定です。
健康的にあんしんして過ごして頂ける住まいがまた誕生します。