意匠部 永瀬です。あれから1ヶ月ほど。あれから言うのは外部の土壁を塗ってからの事。

解りにくいですが下の写真が乾いた土です。

今度は裏(室内側)を塗っていきます。また同じく乾燥期間を設けるのです。

現代のやり方に比べたら手間は数倍かかりますが、このようにして壁が出来上がっていくわけです。

今回は今までお見せしていなかった部分をお見せします。

ロフト部分です。仕上がりはまだまだですが、結構広いのが解りますでしょうか?

ハイサイドライト(高窓)を設けているのでロフトとは言え昼間なら多少明るいと思います。

平屋とは言いながら、二階建ての感覚が味わえる住まいになりそうです。

2013年1月7日

現場もお正月休みが明け、改めて新年を迎えました。

これは年末の写真ですが、土壁の下地に当たる「コマイ」を掻いています。

コマイをつくるでは無く「掻く」。調べたのですが全く当てはまる物も無く、解りません・・・・

コマイだけの姿も美しい物です。現代の手法ではありませんが、なかなかのものです、隠れてしまうのが

もったいない。

この作業が終了した後荒壁を塗る訳ですが、このような昔ながらの建て方の場合、塗って乾かしての

作業が多い為、トータルの時間と費用が掛かります。

じっくりしっかり建てるというこのようなやり方が現代では大半が「乾式工法」となり、大幅なコストの

削減と、工期の短縮が図られています。

どちらが良いとは言えませんが。

これは以前にご紹介しました「御影石の敷居」。こんな風に入ります。

今後は当分大工工事と左官工事がメインの作業、古来の手法が続きますが今後も

アップして行くのでお楽しみに。

2012年12月13日

意匠部永瀬です。更新が遅くなりましたが9日は「上棟」の日。

まずは四方を清めます。手前に見えているのは「梁丸太」やっぱり迫力が違います。

非力ながら私も手伝いをするわけで・・・・・あまり役には立ちませんが。邪魔しない程度に。

この日は午前中にはちらちらと雪が舞い、休憩が終わると強風、ですが作業は順調。

途中途中写真を撮っている訳で、中でもこれ。先ほどの「梁丸太」を組むところです。

勾配天井の上実は大半がロフトなので、大空間にきっと映えることでしょう。

もう一つの特徴は「手刻み」。先にもご紹介しましたが、今回の現場は「プレカット」は使っていません。

全て手作業、実は今頃は「手刻み」の出来る大工さんも少なくなってきています。

良し悪しは抜きにして全て既製品で家が建つ現代、「削ったり」する作業も無く、「インパクトドライバー」と

「丸鋸」と「のみ」位で何とかなる時代。

大工さんに限らず他の業種でも作業の簡略化が図られ、確かな技術の伝承が疎かになっているのも事実。

まぁちょっと話がそれましたが、人間のする手刻みの場合には柱、梁など組む時にはすんなり組める事

も少ないので(コンピュータや機械では無いので)、その分組んだ時にはがっちりと丈夫な建物に仕上がります。

比較的雨男の気のあるビリーブ男子2名ですが、何とか雨も降らずに日没までには屋根垂木まで施工出来た

のでホッと一安心。これから真の「無垢の家」が出来上がるまで、お付き合い下さい。

遅くなりましたが、上棟おめでとうございます。

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