こんにちは永瀬です、昨日見た映画の話を。おそらく10年ほど前の邦画「ナインソウルズ」。
脱獄した9人が大金があると聞いた富士山麓に向かう話。
今は無き原田芳夫や、知る人ぞ知るマメ山田ほか今でも結構テレビなどで見る顔ぶれが多数。
僕は好きなのですがと前置きを入れておきますが、「爽快感」「達成感」などは全く無し。
「どうしようもない感」だけが心に残りました、良くも悪くも。
享保6年大よそ300年前 近松門左衛門の人形浄瑠璃「女殺油地獄」という作品が初演となりました。
今で言うヒットメーカーの作品です。
ですがまるで人気なし。明治・大正時代に再演されるもこれまた不人気。
それが戦後昭和になって人気が出たそうで今や市川染五郎の代表的人気舞台だそうです。
ストーリーは割愛しますが、要は「悲劇」「不条理」。
八代将軍吉宗の時代に享保年間は犯罪者は少なく、江戸では小伝馬町の牢屋に入った犯罪者は
20年で0人だそうです。
人々が条理を保つことが当たり前の時代だったからでしょう。だから悲劇や不条理をテーマにした
作品は敬遠され、勧善懲悪的な物が好まれたのかと思います。
ある方のブログによると、条理を保とうと大東亜戦争で戦ったのに不条理にもそれが破れてしまった。
そんな感傷が結果的にこのようなストーリーを世に受け入れさせたのかと。
昨日見た映画も享保の時代にはきっと受け入れられなかったでしょうな。
ちょっとあらぬ方向に話が行ってますのでこの辺でやめときます。
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