今回はあまり馴染みが無いであろう素材を紹介します。
まずこれのどこかと言いますと、正面に見える薄緑のボード。「耐水ボード」と言います。
芯の石膏ボードと両面の紙に防水処理を施しています。
外壁が木質系の素材(今回は焼板)の場合、火災などが起こった際に中の構造まで火が届かないようにするための被覆になります。
それと読んで字のごとく、水廻りの下地に利用されることも多くあります。
通常の石膏ボードと比べ、水分に漬けた場合、水がボードに染み込みにくいのが特徴です。
因みに12.5㎜の石膏ボードを240分水につけた場合、全吸収率は38.7%
同じ厚みの耐水ボードを同じ条件で水につけた場合は全吸収率は8.3%だそうです。(吉野石膏)
最後には隠れてしまうものですが、家には色々な素材が理由が有って使われているものなのです。
こんにちは永瀬です。いつも通う道にいつもと違う光景が有りました。
僕らも建て方の時に使うレッカー車が5台ほど陸橋の上にスタンバイしています。
数本ある送電線をレッカー車から降ろした重りの間に通し、送電線がぶれないように固定しています。
その先をみるとこんな光景が。
恐らく30mくらいの高さに人が3人。見ているだけで足がすくみます。
建て方で木造の骨組み状態で2階に上がるのでもちょっとぐらぐらするのに、こんなところで作業するなんて考えられません。
過去に5mほどの所から落ちた事が有るのでこれは間違いなく自分には出来ない仕事です。
比べ物にはなりませんが、うちの工事も高所作業は気をつけて取り組まなくては。
要望をお聞きしたり、ご提案したりの繰り返しで家が出来て行く訳で、業界では当たり前のことはあえて何も言わないのは良くない事かと・・・・
何が言いたいのかと言うと
例えばこれ。
奥に見える「掃き出しサッシ」は高さ2m、手前の「横すべり出し窓」は何も言わなければ一番高いところは横の掃き出しサッシに合わすのが普通です。
なんでこんな中途半端な高さにしたのかは、ソファーに座った時に外が見えやすいようにしたのと、窓のヘリに座る事が出来るようにしたという理由が有ります。
この玄関わきの「FIX窓」は外から見ると飾り窓で、窓台に花器などが置けるようになります。
窓一つですがあまり常識にとらわれず、柔軟に考える事が必要ではないかと思います。
どこかのCMでは無いですが、窓で語るのです。