現場も終盤に差し掛かると、造作物が目につき始めます。
ハウスメーカーさんやパワービルダーと言われる会社さんではほとんど既製品を
使うので、あまり手作りのものを現場で見る事はありません。
ましてや「削る」という行為は現場であまり見る事もないでしょう。
万が一建具の寸法が合わなくて既製品の建具を削るわけにもいけませんし・・・・・
ビリーブでは素材から考えるのでおのずと手作業が増え、各職人さんたちの技量が
試されるのです。
一番上の写真は何の変哲もない「TVラック」ですが、よくみると角にはテーパーが取ってあり
実は上から見るとすごく薄くて華奢に見えます。
建具、家具、左官、もちろん大工。「手仕事」が多い分、造り手にも愛着の
湧く家づくりができるわけです。
間取りを考える上で奥さんの意見は欠かせませんと以前申し上げました。
それを踏まえた上で。
見る人見る人大体が不思議がっていた北側の木の構造物。
施工例を見ていただいた方にはばれていると思いますが、「ストックヤード」です。
キッチン~洗面~ストックヤードという動線になっています。
奥さんが家の中での余計な動作を極力抑える事の出来る工夫をしました。
わかりにくいですが屋根は「ポリカーボネイト製」で透明ですので中で洗濯ものが干せます。
三方には「無双窓」と言って通風のための窓を設置していますので換気もできます。
畳1畳半程のスペースで家事にゆとりが出ます。
味気のないストックヤードになりがちですが外観にマッチするようなこんな形はいかがですか?
そもそも「ピクチャーウインドウ」って?
ピクチャウインドウとは、主に風景を眺めることを目的とした窓のことです。
窓の枠を額縁になぞらえて、風景を切り取る窓を指します。開閉できないFIX窓の場合が多く、
採光や通風などの機能のためというより、楽しみのために設ける窓だと言えます。
住宅にはたくさんの窓が設置され、一定以上の採光がないと居室とは認められないなど、
法律による規制もあるくらいです。
けれども、窓の役割は、光や風を取り入れるだけではありません。
外の景色を眺めることを主な目的としたピクチャウインドウがあれば、家にいながらにして
時間の経過や季節の移ろいを感じることができます。
家のどこかにピクチャウインドウを上手に設けると、ふだんの何気ない暮らしに彩りや楽しみが加わると思うのです。
というわけでこんな感じに・・・・・・
なぞは解けました?