さてまず何をするかと言うと「遣り方」
遣り方とは、工事に先立ち、貫や杭などで土工面や構造物の位置を表示し施工の目安にすることをいいます。
かなり地味な作業ではありますがまずはこれが無いと話が始りません。
正確な位置に建物を建てるためには無くてはならない工事なのです。
次に「地盤改良工事」これは先に「地盤調査」をした結果によりするかしないか、どんな方法で
するかが決まります。
まず事前の調査
あらかじめ調査ポイントを決め調査します。
一般住宅では「スエーデン式サウンディング方式」というやり方で調査が行われます。
簡単に説明すると上の機械にセットされた「鉄の棒」を地中深く差しこんで入り具合や音で
地面の中がどのようになっているのか判断します。
下の写真は「コングロエンジニアリング」の藤井さん。撮ってほしそうでしたので撮ってあげました。
調査から改良工事までされている会社の方です。
順番が前後しましたが、この結果を受けて、「遣り方」後に「地盤改良工事」を行います。
今回は「柱状改良工事」緩い地盤というわけではないですが若干弱いところが解りましたので
この施工になりました、
全国的に見ても地盤が弱い所の多い岡山県ですし、一般に建物と、建物の下は保証は別です。
ぜひご注意を。
さて申請も終わり現場のお話。とはいえすぐに工事はできません。
「地鎮祭」です。簡単に言うと神様に土地の利用をさせていただくための儀式。
こんな様子。
ここに来るまでおおよそ4カ月ほど。比較的僕らの中では早いほうだと思います。
半年くらいは平均してかかるかなと・・・・大手ハウスメーカーはもの凄く早いでしょうけど・・・
滞りなく地鎮祭は終了し、これから本格的に工事が始まります。
さてプランが決定し、住宅設備のショールームにも打ち合わせに行き、金額も決定。次は・・・
行政に対しての図面作成並びに届け出をしなければなりません、要は「確認申請書類の提出」です。
この段階以前にもっとよく調べておかないといけないのが建てようとする土地にまつわる規制。
何故かうちの仕事はこの段階でいつも何かあります・・・(悪い意味ではありませんよ。)
過去にあったのが
建築基準法第43条1項但し書きの申請(道路に関すること)
がけ条例
埋蔵文化財発掘の届け出 などなど・・・
これらは確認申請の前に許可を得ないといけないことです。
今回は埋蔵文化財。岡山のある地域にはこれが適用されるので簡単に言うと地面を掘るときには
この許可が必要になります。
結果的には何も出てこなかったのでほっとしましたが・・・・・
話は戻りますがこれらの許可や申請にはおおよそ1カ月程かかります。もちろん場合によります。
その他今回は「省エネルギー対策等級4」をクリアするための仕様にするなど、別個に書類
が必要になります。
徐々に書類に埋もれていく永瀬でした・・・・